愛され女子の激甘コレクション
随分と男らしくなったけど、私の中では13歳の立夏が重なる。

「お茶でいい?コーヒーは、飲めないよね」
「いつまでも子どもじゃないんだよ。コーヒー、下さい」

むきになるところが子どもなんじゃない、と思いながらコーヒーを注ぐ。

で、何だっけ。迎えに来た……?

じゃあこれは偶然じゃないってこと?

部屋に響く高い音と振動が着信を知らせる。

はっとしてスマホを取り上げた私の手から、するりとそれは奪われた。

ディスプレイには、「正木さん」
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