極秘出産のはずが、過保護な御曹司に愛育されています
ふたりが作ってくれたカレーライスとハンバーグはとてもおいしかった。
ハートの形のハンバーグからは中のチーズが少しはみ出ていたけれど、その不格好さまですべて愛おしかった。
結貴が用意してくれていたケーキを食べ、誕生日会を終え結貴が帰ろうとしたとき、突然未来が泣きだした。
今日はとても楽しくて一日ご機嫌だったのに、どうしたんだろうと驚く。
「ゆうきさん、かえるのイヤだ」
結貴の服のすそを掴み、いつまでも駄々をこねる。
未来がこんなふうに癇癪をおこして泣くことなんてめったにないのに。
「未来。せっかく楽しかったのに、そうやって泣いたら結貴が困っちゃうよ?」
戸惑いながらなだめると、私の腕をふりはらい結貴にしがみつく。
「やだやだやだ! みらい、もっとゆうきさんといっしょにいるの!」
「でも、そんなわがまま……」
ハートの形のハンバーグからは中のチーズが少しはみ出ていたけれど、その不格好さまですべて愛おしかった。
結貴が用意してくれていたケーキを食べ、誕生日会を終え結貴が帰ろうとしたとき、突然未来が泣きだした。
今日はとても楽しくて一日ご機嫌だったのに、どうしたんだろうと驚く。
「ゆうきさん、かえるのイヤだ」
結貴の服のすそを掴み、いつまでも駄々をこねる。
未来がこんなふうに癇癪をおこして泣くことなんてめったにないのに。
「未来。せっかく楽しかったのに、そうやって泣いたら結貴が困っちゃうよ?」
戸惑いながらなだめると、私の腕をふりはらい結貴にしがみつく。
「やだやだやだ! みらい、もっとゆうきさんといっしょにいるの!」
「でも、そんなわがまま……」