極秘出産のはずが、過保護な御曹司に愛育されています
目を見開いて固まる私を見て、結貴は小さく微笑む。
「……ごめん。幸せそうな文香がかわいくて、我慢できなかった」
吐息だけでささやかれ、どうしていいのかわからなくなった。
心臓がものすごい勢いでドキドキしている。
「あれー? カシャっていわないよー?」
いつまでもシャッターが下りないカメラに、未来が焦れたようにこちらを振り返った。
その瞬間『カシャ』とシャッター音がして、思わず三人で顔を見合わせる。
「ごめん、セルフタイマーの設定が長すぎたみたいだ。撮り直していい?」
結貴は笑いながら立ち上がり、スマホを手に持つ。
その様子をなんとか平静を装いながら眺めていた。
だけど、唇にはまだ彼とのキスの感触が残っていて、鼓動はドキドキとうるさいままだった。
どうしよう。
胸が痛い。
結貴のことが好きすぎて、心臓が壊れてしまいそうだった。
「……ごめん。幸せそうな文香がかわいくて、我慢できなかった」
吐息だけでささやかれ、どうしていいのかわからなくなった。
心臓がものすごい勢いでドキドキしている。
「あれー? カシャっていわないよー?」
いつまでもシャッターが下りないカメラに、未来が焦れたようにこちらを振り返った。
その瞬間『カシャ』とシャッター音がして、思わず三人で顔を見合わせる。
「ごめん、セルフタイマーの設定が長すぎたみたいだ。撮り直していい?」
結貴は笑いながら立ち上がり、スマホを手に持つ。
その様子をなんとか平静を装いながら眺めていた。
だけど、唇にはまだ彼とのキスの感触が残っていて、鼓動はドキドキとうるさいままだった。
どうしよう。
胸が痛い。
結貴のことが好きすぎて、心臓が壊れてしまいそうだった。