私の彼は魔王様
息が出来ないっ!

思わず唇を少し開け空気を取り込んだあたしのそれに奴はあろうことか、更に深く口づけしてきた。


『やっ、やめ...』
『花梨?舌出して?』

逆らえない。甘い痺れがあたしの全身に広がった。

『ふっ...皇、やめ..』

皇の名前を呼ぶと、

『......っ、やべぇ。』


皇は苦しそうにあたしの側から離れた。






『俺も 自制心ってのがあるからな。初めてヤル場所が音楽室ってのも、まぁ悪くはないが。』



黒髪をかき分け金色の瞳で笑う。
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