私の彼は魔王様
扉の向こうから怒声が聞こえて来た。


あたしは耳をペッタリ扉に付けた。




『蓮様!行ってはなりません!』


『煩いわ!兄上の女が居るそうではないか。どんな女か見るのも一興。』





(へっ?兄上?女?)


ぼーっとして扉の前に立っているといきなり勢いよく扉が開いた。




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