私の彼は魔王様
髪は銀色、瞳の色も銀色だ。長い髪は腰まであり、一つに縛っている。細面の顔には面白がるような表情。肌は小麦色。何より、






皇にそっくり。






その男はあたしの脇に手を入れ、ひょいっと座らせた。



『おまえら邪魔だ。出ていけ。』



『しかし、蓮様!』


『早く行け!』



『はっ!』



従者があたふたと部屋を後にする。
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