私の彼は魔王様
(あれ?痛くない?)


顔を横に向けると艶やかな黒い毛皮が見えた。




『大丈夫ですか?花梨様?』



どうやらケルベロスの背中らしい。



『あ。はいっ大丈夫です。』


『花梨様には降りて頂き、マスターはそちらのベッドでしばし休息して頂きましょう。』



『皇はっ?大丈夫なの?』


『かなり消耗が激しいですが大事ないと思われます。』
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