隣のキミをもっと溺愛、したい。
「一ノ瀬くん、
きゅ、急に、ど、どうしたの?」


「もともと、俺、天野に対しては
こんなだったと思うけど? 

で、続きは?」



そんなに無邪気な表情で甘えた声
ださないでくださいっ!

ドキドキと駆け足になる心臓に、
言葉がつまる。


気が付けば、
壁に両手をついた一ノ瀬くんに
閉じ込められていた。


すぐ目の前で、
一ノ瀬くんが、
楽しそうに瞳を輝かせている。


ううっ、
もう心臓が大変なことに……


「教えて、天野」


一ノ瀬くんの甘い声にうながされて、
震える声で必死に続きをつむぐ。


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