悲しい魚

堕ちる…

ライの手が、
どくろが書かれた
私のタンクトップの上から
ちいさな胸を握りしめる
すごく、強い

「んんっ」

アタシは、
ライがなんびゃくにんもの女と
寝てるって知っている
ライは、
この世界じゃ顔だもの
ダメなの
こんな男につかまっちゃ、
でも

…堕ちる

アタシは、
ライに愛撫されながら、大きな山の谷あい…クレバスに落ちる遭難者を夢想した

アタシにぴったりくっついた
ライの身体
ライ自身が
熱い

熱のたかまりは
もう
ふたりをとめられない

そして、
ライが、私の手をとった…



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