好き、なんだよ。
※回想



「朽木......」



12月の1番寒い日だった。


雪がしんしんと降り積もる中、彼女はオレの呼び掛けにも答えず、せっせと穴を掘っていた。


穴の隣には見覚えのあるキーホルダーやペン、ノートが置いてある。



「朽木!」



オレの声に彼女はやっと手を止めた。


寒いのか小刻みに震える彼女の肩。


依然として背中を向け続ける彼女にオレは言い放った。



「お前......さいってえだな」


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