好き、なんだよ。
連休はバイトで潰れ、連休明けの1週間はふらふらの状態で過ごした。
こんな地獄を見るとは思わず、毎日シフトを入れてしまった自分が悪いのだと猛反省した。
お決まりのように授業中はお休みモード全開で、後ろからの針のような視線にも屈せず、寝ることに命を捧げた。
教室まで由紀ちゃんが迎えに来てくれるから彼に何か言われることもなくなり、安心して放送室でお昼休みを過ごせている。
「遂に来週だね、ハイキング」
「由紀ちゃん、なんでそんなに楽しそうなの?」
「あたしさ、こう見えて山ガールなんだよね。去年はね、3回高尾山攻めたから、今年は富士山に登ってやろうって思ってるの。山登りもいい運動だし、楽しいし。奈和も頑張ろうよ」
山ガールか...。
私にはさっぱり魅力が分かりません。
運動はそこそこ出来るけど、あえてやりたいとは思わない。
「由紀ちゃんと一緒に登れないからつまらないな」
「まあまあそう言わずに...」
「俺は朽木さんと同じ班だけど」
「うえっ?!マジ?!なんで今まで黙ってたの?!」
由紀ちゃんの大きな声が小さい放送室に響き渡る。
ここに来て樋口くんと同じ班だということを知った、私。
栄木さんに気を取られ過ぎて全く他のメンバーを見ていなかった。
「じゃあぐっちー、奈和のことよろしくね」
「よろしく、樋口くん」
パソコンを見ながら右手を軽く上げる樋口くん。
よろしくってことなのだろう。
それより何をやってるのか気になる。
こんな地獄を見るとは思わず、毎日シフトを入れてしまった自分が悪いのだと猛反省した。
お決まりのように授業中はお休みモード全開で、後ろからの針のような視線にも屈せず、寝ることに命を捧げた。
教室まで由紀ちゃんが迎えに来てくれるから彼に何か言われることもなくなり、安心して放送室でお昼休みを過ごせている。
「遂に来週だね、ハイキング」
「由紀ちゃん、なんでそんなに楽しそうなの?」
「あたしさ、こう見えて山ガールなんだよね。去年はね、3回高尾山攻めたから、今年は富士山に登ってやろうって思ってるの。山登りもいい運動だし、楽しいし。奈和も頑張ろうよ」
山ガールか...。
私にはさっぱり魅力が分かりません。
運動はそこそこ出来るけど、あえてやりたいとは思わない。
「由紀ちゃんと一緒に登れないからつまらないな」
「まあまあそう言わずに...」
「俺は朽木さんと同じ班だけど」
「うえっ?!マジ?!なんで今まで黙ってたの?!」
由紀ちゃんの大きな声が小さい放送室に響き渡る。
ここに来て樋口くんと同じ班だということを知った、私。
栄木さんに気を取られ過ぎて全く他のメンバーを見ていなかった。
「じゃあぐっちー、奈和のことよろしくね」
「よろしく、樋口くん」
パソコンを見ながら右手を軽く上げる樋口くん。
よろしくってことなのだろう。
それより何をやってるのか気になる。