甘い秘めごとのそのあとに



その笑みに少しのため息を含ませたのは

当然のような満点の小テストをひらひらと扇いでみせた、碓氷くんが来たからで。



「っ千尋くん!そういうこと平然と言わないでっていつも言ってるでしょっ」

「顔を真っ赤にして言われても、可愛さが増しているだけなんだが」

「…そういうのはふたりの時に言ってよぉ…」

「ふたりの時なら良いんだな。覚えておくよ」

「っ~~!!!」



碓氷くんとひなは何の心配もない。そう言い切れるくらいにはラブラブである。

…わたしを巻き込んだ公開のろけが恒例になるくらいには。



「またやってんのかよ、頭ん中花畑カップルの公開のろけ」

「っちょっと晴人どういう意味!?」

「そのままだっつーの。なぁ白石さん?」

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