ずっと、離したくないな



あと、終わるまで30分。




まだ始まってから半分もなっていないという事実に打ちのめされそうになる。




クーラの効いた部屋で鳥肌を立てて震えている自分に笑える。用意が良いわけでもなければジャージを学校に置きっぱなしにするほど雑でもない俺は羽織るものが何もない。




かろうじて部活のために持ってきたタオルがあって腕にかけて小さくなる。


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