【女の事件】借りパク妻
第10話
11月17日のことであった。

しげみちは、昇進試験を上司から止められたことに腹をたてて、上司と大ゲンカを起こしてツバをはいて職場を飛び出してしまった。

ダンナは、午前10時頃に家に帰宅をした。

この時、家にはよしえとみちるがいた。

みちるは、レイプ事件で深い傷を負ったことが原因で部屋に引きこもりがちになっていた。

家庭内は、危機的な状態におちいっていた。

ダンナは、家に帰宅するなりよしえに大声をはりあげて『オドレがスドレが!!』と言うていたので大ゲンカになってしまった。

「会社をやめるって…あなた…もしかして、本気で会社をやめようと思っているわけなの!?」
「ああ…そうだよ…」
「それじゃあ、明日からどうやって生活をして行くのよ!!」
「知らねーよそんなことは!!」
「あなた…一体会社で何があったというわけなのよ!!もしかして…昇進試験を辞退しろって言われたことがわだかまっていたのでしょ!!」
「その事もあるけれど、他にもフマンがあるから今の職場をやめるのだよ!!」
「あなた!!」
「何や!!まだ言いたいことがあるのか!!」
「だから…あなたが会社をやめたら、明日からどうやって生活をして行くのよ!!」
「やかましいオドレ!!」

ダンナはよしえに思いきり怒鳴り付けた後、父親の書斎に行って、机の引き出しの中をあさっていた。

「あなた…あなた…」
「オヤジのクレジットカードはどこや!!」
「あなた冷静になってよ!!あなた!!」
「やかましい!!」

ダンナは、よしえを突き飛ばした後に父親が使っているクレジットカードを取り上げた後『オヤジのクレジットカードでオンラインゲームを楽しむからな!!ああ!!』と怒鳴った。

書斎を飛び出したしげみちは、外へ出て行ってしまった。

よしえは、ダンナからよりきつい暴力を受けたことが原因で、さらに心が壊れていた。

それと同時に、借りパクのもめ事がさらにひどくなっていた。
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