禁断プラトニック~元若頭が惚れたのは女子高生~

「……ごめんなさい。私のせいで、予定が狂ったんだよね?」
「気にすんな。落花生買って行けば許してもらえる。それより、お前は本当にもう大丈夫なのか?」

 確認するように尋ねると、みりは自信たっぷりに頷いた。

「うん。高校卒業までは、絶対に死なない。烈と一緒に、この景色がまた見られるように」

 みりが俺の手を握り、最後にふたり並んで静かに海を眺めた。

 俺も、愛しい彼女とふたり、来年もこの景色を見られるように、精一杯生きよう。

 過去は消せないが、未来なら変えられるから。クズ同然だった俺が、こんなふうに思えるようになったのが、その証明だ。

 たったひとりのかけがえのない存在が、こんなにも強く優しい気持ちを胸に運んでくるのだと、生まれて初めて知った。

 ……きっとこれが、人を愛するということなのだろう。

 強く実感しながら、彼女の手に指を絡め、ぎゅっと握り直す。

 視線の先で穏やかに波打つ海は、俺たちの新たな船出を祝福するかのように、まばゆくきらめいていた。



FIN

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