キミだけはずっと傍にいて。

「……っ冬舞くんは知ってたの?わたしとひ…柳川くんが昔からの知り合いだったってこと…」


『……知ってたよ。朝陽から話は聞いてたから。』


「…そっか……」


もしかしたらひーくんは、わたしのために何も言わなかったのかもしれない。


わたしがひーくんのことを忘れてたから…


ひーくんのことを思い出そうとしても何も思い出せないから…


きっと、わたしのことをわたしよりも分かっていたんじゃないかな。


夢の中で会った時もそんな感じがしたもの。




『……ねぇ、ゆうな。僕…ゆうながいないと寂しくて死にそう。」


………へっ?


ゆうながいないと、寂しくて死にそう……?


「えっ…ちょっ…冬舞くん、何言って……!!////」


さっきまでの少し重苦しい空気はどこへやら。


突然甘い言葉を発する冬舞くん。
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