やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
「やった」
和哉がしみじみと口にする言葉にも莉緒は涙があふれて止まらない。

「立ってたらダメだ。体冷えたら大変だ。」
そう言って和哉はすっと莉緒の体を抱き上げてリビングのソファにゆっくりと慎重に降ろす。
そして速攻ホラー映画を消した。

莉緒の前にしゃがみながら和哉は検査薬をもう一度見る。

はっきりと2本の線が出ている検査薬。

「あー!やばい!俺泣きそうじゃん」
笑いながら言う和哉に莉緒が和哉の方を見ると和哉の目がかすかに潤んでいた。

こんな和哉を見るのははじめてだ。

和哉の反応にさらに莉緒が泣き始める。
和哉は莉緒の体をそっと抱きしめた。

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