やっぱりあなたと ～クールな上司は強がりな部下を溺愛する～

「うまい！うまいな」
嬉しそうに大きな口でクレープを頬張る和哉。
そんな和哉を見ながら莉緒も髪を縛り上げて大きくクレープを頬張った。
「おいしい！」
「いいな、いちご」
うらやましそうに見ている和哉に莉緒は自分のクレープを差し出した。
「食べます？私、口付けちゃいましたけど。」
「サンキュ」
そう言って和哉は待っていましたとばかりに大きく一口莉緒のクレープを頬張った。
「ん」
もごもごと莉緒のクレープを食べながら和哉は何もためらいなく、莉緒に自分のクレープを差し出す。
一瞬遠慮をしようとした莉緒。でも、和哉の無邪気な口元についたクリームを見ながら、和哉のダブルチョコバナナクレープにかぶりついた。
「おいしい！」
「どっちもおいしいな」
「はい！」
二日酔いなんて忘れて二人は夢中でクレープを食べた。