キミの隣…

α-2




とは言っても実紅はモテている




入学してから
いったい何人から
告られてんだろ…?





そんなこと思っていると
イライラしてきて
早歩きで自分のクラスにたどり着いていた




『おはよーう!達也くん』

「ぁあ、おはよう」

『今日ね実はクッキー焼いてきて…
もしよかったら食べてほしいんだけど』


そう言って照れながら
小さな箱を渡してきた人は
同じクラスのたしか…



田中さんっていったかなあ
学年でも可愛いとかで有名らしいが興味はなし



「ぁあ…ちょっと…俺甘いものが…」


『あーだめだめ!
こいつには超ヤキモチ焼きの
可愛い実紅ちゃんって
彼女がいるんだから無理だよ』


『…そっかあ
ごめんね、じゃあまた』








「祐輔〜!!

まじサンキュー


ま、一部誤りがあったけど…」


その誤りが現実だといいんだけどな、、


『俺は達也の親友だぞ
お前が困ってたら助けるのが当たり前だし!!



で、ぼーっとしてたと
いうことは今日もなんかあったわけ?』


祐輔とも実紅に次いで
付き合いが長く


そして


綾さんの次に嘘のつけない相手だ
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