ホワイトデーにくちづけを
そういえば、去年もらったキャンディはほっぺが落ちそうなほど美味しかったな。


「嬉しいです、先輩にいただいたお菓子美味しかったから大好き」


「・・・」


「ごめん、今年はお菓子じゃないんだ」


申し訳なさそうに彼に言われ、慌てて言い直す。


「えっ、でもでも嬉しいです、先輩にもらえるものならなんだって」


「・・・」


「先輩?」


「今日、ホワイトデーだからどうしても今日渡しておきたくて。でもいきなり家にまで来てかえって迷惑だったよな」


先輩は反省するように少しうつむいたから、急いでベッドから降りて近くに座る。
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