ホワイトデーにくちづけを
目を開けた時には、私は自分のベッドに寝かされていて、その傍には先輩が床に座っていた。


先輩が私の頭を撫でてくれている。


やだ、嬉しい。


あれ、でもなんだか少し様子が違うような。


ガシガシと大きな手で私の髪を引っ張ってるように感じて、正直言って痛かった。


「いたっ」


「ごめん」


慌てたように謝られた。


見れば、バスタオルで私の髪を拭いてくれている最中だったみたい。


ちょっぴり不器用な拭き方だった。


「なぎさ、大丈夫?髪が濡れてて顔が赤いし、急に倒れるから俺びっくりしてここまで運んだんだけど。勝手にあがりこんでごめんな」
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