世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編
「ほ、ほんと!?」
花莉はすぐに俺の腕にくっついて、手に取ったヘアゴムをきらきらした瞳で見つめる。
予想以上の食らいつき。
嫌がってないから…大丈夫そう、か?
「今日の花莉の髪型に絶対似合うと思うんだけど」
俺がそう言うと花莉は、
「買ってくるっ!!」
同じ赤のリボンヘアゴムを2つ取って、走っていこうとするから慌てて彼女の手をつかんだ。
「俺が買う」
「…詩優もつけたいの?」
花莉は足を止めて、瞬きを繰り返す。
…俺が言った意味わかってねぇし。
「違ぇよ。そういう意味じゃなくて。
プレゼントするから、買ってくる」
「え!?自分で買うよ!?
詩優には今日、しゆくん取ってもらったし…!!さっきだって結局ご飯奢ってもらっちゃったから…」
「そんなこと気にすんなよ」
「気にするの!私だって前にバイトしたからお金だってあるもん…!!それにまたバイトしようと思ってるから大丈夫だよ!!」
俺の手を振り払って走ってレジへと走っていく花莉。
今度は俺が諦めて花莉の会計が終わるのを待った。
…本当は今日がホワイトデーだからなんでも買ってあげたかったんだけど……。バレンタインの時にチョコを花莉からたくさんもらったから。
ほかの店でちゃんとお返し考えるか。