世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編
急いで店に入って、買いたいものを手に取ってからレジへと並ぶ。
レジに並んでいるのは俺を含めて2人。
会計したら走って戻れば間に合うか、と思ったんだけど…
数分経っても並んだ列は一歩も前に進まない。
ちらりと前を見ると、店員は2人、レジは2台。
一台目のレジでは、商品をプレゼント用に綺麗にラッピングしている最中で。
もうひとつのレジでは……
商品で山盛りになった買い物カゴが3つ。店員が必死でレジ打ちをしている最中。
……まじか。
このままだと花莉が先に戻ってきちまう。でも、どうすることもできねぇし……お返しを買わないわけにもいかない。
スマホをポケットから出して、
“今雑貨屋の隣の店の中にいる。
ほんとごめん。終わったらすぐ戻るから待ってて”
花莉にメールを送信。
すると、すぐに
ヴー、と小さな音が聞こえてきて、手に持っていた袋が振動した。