世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編



彼女は両手でコップを持って、ふーふーと冷ましてから一口お茶を飲んだ。
そのあとに



「ねぇ詩優」



ちらりと俺を見る花莉。




「ん?」




彼女と目を合わせると、何かを言いたそうにしているのがよく伝わってくる。
もう一口お茶を喉へと流し込んでから、




「前に…デートで好きなとこ連れてってくれる、って言ったの覚えてる?」




確かめるように聞いてくる。




それは…もちろん覚えてる。
それを言ったのはクリスマスデートの前だった。たぶん前日くらい。



好きなとこ連れてく、って言ったから花莉には考える時間が必要かと思ってクリスマスのデートは俺が行くところを決めたんだ。




行く場所にめっちゃ迷ったけど……、デートの定番の遊園地。
花莉が楽しんでくれて本当によかった。




「もちろん覚えてる」




そう返すと、




「あのね……連れてってほしいところ、あるの」




まっすぐに俺を見つめてくる彼女。



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