秘密がバレた場合。
【明日香side】
バンっと弁当箱を下に落とした。いや、叩きつけた。
それを見て少し驚く、柄澤 莉子。私をいじめていたグループのリーダーである。
「な、なによ。あんたが悪いんでしょ!!」
私は迷うことなく彼女の方へと歩み寄り、
胸ぐらをつかみあげた。
「ちょっ、っっ!!」
『お前、なんの権利があってそんなこと言ってるわけ?馬鹿じゃないの。なんの権利があって私をいじめてる訳わけ?誰がそんなことしていいっつったんだよ。まだ私に危害を与えるだけならいいよ。このお弁当、誰が作ったと思ってんの?ねぇ、そんなことも考えられないくらい馬鹿なの?そっか、そうだよね、小学生でも考えられないことするんだもんね、てめぇの脳なんてミジンコ以下、いやそれはミジンコに失礼だよね。ミジンコと比べ物にならないくらいしかねぇよな。てめぇらもだよ!周りで見てただけ、手は下してないからあたしは悪くないって?ふざけんなよ。今そんなこと言う奴がいたら、あたしがお前らの、その今でも原型ないくらいの正直パンダにしか見えねぇ、その顔面を今よりもブスにしてあげようか?』