この愛にタイトルなんていらない〜卒業、君への想いにサヨナラを〜
初めてできた恋人〜理想と現実〜
高校に入学して、私は初めて男子という生き物の優しさを知った気がします。

そして、高校二年生の秋頃、私は友達という関係にあった男子から付き合っている彼女について相談を受けることが多くなりました。

その男子は、一年生の時に私が好きだった人でした。彼はとても優しくしてくれて、恋に落ちるのはあっという間でした。しかし、彼は私の友達の一人を選び、その想いは伝えることなく終わったのですが……。

その男子の相談は、彼女がいるのに付き合っている感じがしないというものでした。デートは忙しいという理由で断られ、学校でもあまり話せないというものです。

そして、私は「じゃああんたのことをどう思ってるか聞いてきてあげるよ」と言い、その友達に訊きました。すると、「実は、告白されて時に何も考えずに付き合い始めた。だから、何とも思っていない」という返事でした。

そのことを伝えたところ、その男子は当然落ち込みました。そして、自然消滅という形になっていきました。
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