ありがとう。そして、さようなら。

学校に行くと、親友の望月愛花(あいか)が待っていた。

「羽優ー!なんか遅くない?もうチャイム鳴るよ!!」

ハッとして時計を見る。
うっそ!!もうHR始まるじゃん!!

「ごめん!寝坊でさ!」

「もうっしょうがないんだから、羽優は。」

愛花は私のお母さん的存在だ。
面倒見が良くて、誰にでも優しい。

+可愛いので、学年のマドンナなのだ。

男子からはこの高校に入学して半年間で、10人に告白されたんだっけ?

…改めて考えると凄い。

薄茶色のふわふわの髪の毛に、平均よりちょい上の身長、人より大きいサイズの胸、色白で細いという、誰もが憧れるスタイルを持っている。

男子に好意を寄せて貰えない私にとっては、憧れの存在なのだ。




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