あなたとあたしを繋ぐもの
思いがけない再会
高校に入学して、
いつの間にか2ヵ月が過ぎていた。

中学校3年間のほとんどを自宅で過ごしたあたしは、久しぶりすぎる学校という場所の感覚や、まだ分かり合えていない友達と1日の半分を過ごすという事に、最近疲れを感じ始めていた。

高校生活が楽しくないわけじゃない。皆良い人で、不満なんてない。ただ、自分がありのままの自分で居れないことにもどかしさを感じていた。

高校の友達とは、本音で向き合うことができなかった。いつも人のペースに合わせて、愛想笑いをして1日をどうにか乗り切る。そんな状態。


小学生の頃は、楽しかったなぁ。
過去に行けるなら、小2あたりに戻りたい。
それが無理なら、100歩譲って
過去になんて戻れなくてもいいから、
あいつにもう一度会いたい。
できればあの時のままの二人で。

授業中、空を見上げながらそんなくだらない事を考えていた。

あたしが考えることは、どれもこれも無理に決まっていた。
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