俺様天然男子
すぐに離れたけど、あの感覚はとてもドキドキした。



理音くん、大きかった。



それに、男の子なのにいい匂いで。



珍しく赤い顔で『ドキドキして死にそう』なんて言われちゃったら…こっちが悶え死ぬってば。



「あたし、ドキドキして寝れないかも…」

「何言ってんの、これから先、どうすんのよ」

「いやいや、理音くんにそんな下心はないから‼︎と、信じたい…」

「なら、チューも由乃からするのか」

「えっ…。それはちょっと…」

「ガツガツ来られるのも引くけど、何もされないってのも、女として悲しいじゃん」



確かに…。



そっか、そういうの、意識する歳なんだよね。



お母さんだって、あたしの今の歳から2年であたしを産んだわけだし…。



「ねぇ、紗雪…」

「んー?」

「次に理音くんに会ったら…どんな顔すればいいかわかんない…」

「あんたは可愛いね。そういうとこが由乃の可愛いとこだよ。そのまま、ピュアでいてね?」



ありがとう、教祖様…。



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