俺様天然男子
学校でしか会ってない。



俺、辛いんだけど…。



「バイトなら、いつ辞めてもいいんだぞ?一応、お前もミュージシャンだしな」

「だってお金欲しい…。車の免許、もう少しで取れるし…車も欲しい…絶対ムリだけど…」

「何のための金?」

「彼女と住むためです」

「それで彼女に逃げられたら、元も子もねぇだろうが」



あっ、そっか。



そう、だよね?



えっ、俺…なんか間違ってない?



「修平さん」

「んー?」

「今月いっぱいで、バイト辞めます」

「はははっ、やっぱりお前、おもしれぇなー。わかったよ。うちは大丈夫だから。食えなくなったら、いつでも雇ってやるよ」

「いい人の鏡…」



修平さんの暖かい心遣いに感謝しながら、もうしばらく働かせてもらいます。



バイトが終わって、家に帰って来て。



急いでご飯食べて、シャワーで済ませる。



筋トレ、今日は休み。



由乃の声が聞きたくて、久しぶりに夜に電話をかけた。



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