俺様天然男子
その言葉は、とてもキレイに聞こえるもので。



あたしに、ちゃんと向き合ってくれてるのだと、嬉しくなった。



「あたしも、誰かを好きになったのは初めてだよ」

「なんで俺なの…?」

「まずね、いつもひとりでいる理音くんが気になったの」



ひとりは怖いものだと思っていた。



だけど、理音くんは誰とも連まず、いつも平気そうな態度。



「自分を貫けるって、かっこいいなって…そう思ってたら…理音くんの素顔見ちゃって…。でもね、顔じゃないんだなーって。初めて話した時、雰囲気が好きだと思った。声も好きだなーって。なんだろ、よくわかんないんだけどね、なんか…好きなんだよね。どうしようもないくらい、フラれても、きっと好き」




箸を置いた理音くんは、手で顔を覆った。



そんなことしなくても見えないのに。



「ごめん、恥ずかしくて…」

「あたしこそごめん。言いたいこと、言いすぎたね」

「もう少し、雛森を…知ってからじゃ…ダメ?」



可愛すぎる。



あたし、きっともうどっぷりハマってるんだと思う。



「好きになってもらえるように、頑張るね」



大好きです、理音くん。



< 60 / 640 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop