冬と恒温
願わくば誰もいないでくれ…
そう思いながら勢いをつけて部屋に入った。
バッ
願いは無情にも叶わなかった。
そこには、いつもの自分の部屋に正座をして目をつぶる男の姿があった。こちらに気付いた様子はない。
正座は相手を襲うと想定しているならば、もっとも不利な座り方の1つだ。そして、若干の震えからは長時間の正座の形跡が確認できる。
ここからの襲撃は困難だろうが、違和感が満載のこの状況に油断はできない。
意を決して口を開けた。
「あのー…」
そう思いながら勢いをつけて部屋に入った。
バッ
願いは無情にも叶わなかった。
そこには、いつもの自分の部屋に正座をして目をつぶる男の姿があった。こちらに気付いた様子はない。
正座は相手を襲うと想定しているならば、もっとも不利な座り方の1つだ。そして、若干の震えからは長時間の正座の形跡が確認できる。
ここからの襲撃は困難だろうが、違和感が満載のこの状況に油断はできない。
意を決して口を開けた。
「あのー…」