LastLOVE
誰もいないこの教室…


あたしはそこが居心地よくて…

しばらくして、この教室のドアが開いた。



あたしは振り返ると、そこにいたのは…







「翔…ちゃん…」


「彩夏…。ごめんな。俺のせいで…」

翔ちゃんは申し訳なさそうに、あたしに深く頭を下げる。




「翔ちゃん…あたしね…大好きな大好きな…彼氏がいるの…。ほんとに…誰よりも愛してる。だから…誰とも付き合う気なんかないんだよ…だから…あたしの事…諦めてほしい…翔ちゃんとは…友達のままがいい…」


これがあたしの気持ちなんだよ…



健が大好き…

今のあたしには、それしか考えられないんだよ…



翔ちゃん、ごめんね…







「分かったよ…」

翔ちゃんは笑顔であたしにそう言った。

「彼氏と仲良くな。よろしく言っててよ」



それだけ言って、翔ちゃんはどっかに行った。











< 77 / 287 >

この作品をシェア

pagetop