ウエディングドレスを着せてやろう
 


 月曜日、花鈴は大きな白い袋を抱えて職場に現れた。

「なにそれ、ユニクロ?
 なに買ったの、そんなに」
と詩織に言われる。

 はあ、ユニクロの……ウエディングドレスです、と花鈴は思っていた。

 ロッカーにも入らないので、そのまま専務室に向かう。

「失礼します」

「ああ、おは……」

 よう、と光一が言う前に、花鈴は、その袋から出した白い大きな箱をデスクに置いた。

「……何故職場に持ってくる」
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