ウエディングドレスを着せてやろう
「いや、開けるなと言われると、どうしても開けたくなりまして。
開けていいか、専務に確認してから、一緒に開けようかと思って」
「お前のそういうところは嫌いじゃないが、そっと開けるという発想はなかったのか?」
と光一が訊いてくるので、
じゃあ、開けてもよかったのだろうか、と思いながら、
「やはり、押すな押すなだったんですか?」
と訊いてみた。
が、
「なんだ、それは……」
と言われる。
光一は少し迷い、
「よし、開けてみろ」
と言った。
もうすぐ始業時間だ。
それまでに済ませておかねば、と思って、上から白い箱を見つめ、そっと手を伸ばすと、光一も反対側から息をつめて見つめている。
「あの、なんで一緒に固唾を飲んで見つめてるんですか?」
開けていいか、専務に確認してから、一緒に開けようかと思って」
「お前のそういうところは嫌いじゃないが、そっと開けるという発想はなかったのか?」
と光一が訊いてくるので、
じゃあ、開けてもよかったのだろうか、と思いながら、
「やはり、押すな押すなだったんですか?」
と訊いてみた。
が、
「なんだ、それは……」
と言われる。
光一は少し迷い、
「よし、開けてみろ」
と言った。
もうすぐ始業時間だ。
それまでに済ませておかねば、と思って、上から白い箱を見つめ、そっと手を伸ばすと、光一も反対側から息をつめて見つめている。
「あの、なんで一緒に固唾を飲んで見つめてるんですか?」