メーティスの頭脳
アルファベットの数字が書かれたカードが置かれた遺体が発見されたと聞くと、玲奈はすぐに家を出て行く。美咲も何か知っているようで、暗い顔を見せる。

しかし、二人は透に何も教えてくれない。透も気にしないようにしているが、やはり気になってしまう。まるで自分だけが仲間外れにされているような気がするからだ。

「失礼しま〜す……。あれ?宍戸先生はいないの?」

透が虫たちの世話をしていると、研究所のドアが開いて村田刑事が入ってきた。彼はよく奇妙な事件をこの研究所に持ってきてくれる。

「宍戸なら美咲さんを連れてどこかへ行きました。あの二人、アルファベットのカードが置かれた事件があるといつも顔色を変えるんですよね〜……」

何気なく透はお茶を出しながら村田刑事に言う。すると、村田刑事も顔を少し強張らせた。全員が何かを隠していることは、もう明白だ。

「村田刑事、何が起きているんですか?宍戸たちは何を隠しているんですか?」
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