完璧御曹司の優しい結婚事情
注文した料理が届き、食べながらこれまでの経緯を話した。もちろん、香穂さんのことはなしで。飲み会の後、2回も泊めてもらったことがきっかけだとした。

「葉月ちゃんったら、すっごくわかりやすいんだから。気付くと課長のことを目で追ってるし」

「そ、そんなにバレバレでしたか?」

「うん。でも、まあ私にはってとこかな?他の人は、まだ気付いていないと思うわよ」

単純な自分が恥ずかしくなってくる。もうちょっと気を付けないと、樹さんに迷惑をかけてしまうかもしれない。
思い悩んでいると、佐藤さんから意外な言葉が聞こえてくる。

「それにね、真田課長もわかりやすいの」

クスリと笑う佐藤さん。
樹さんもって……?

「たぶん、気付いている人はいないと思うけど……課長、たまに課内を見回しながら、葉月ちゃんには熱烈な視線を向けてたわよ」

「えっ!?」

「葉月ちゃんのこと、本当に好きなのね」

またもや頬に熱が集まってくるのがわかる。佐藤さんにだけは2人のことを話すと決めていたとはいえ、逆にすごいことを聞かされたようで、気恥ずかしい。


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