完璧御曹司の優しい結婚事情
「葉月、着いたよ」

「はい。今行きます」

お泊まりの荷物を忘れずに抱えて外に出ると、樹さんは車から降りて、暖かい笑みで迎えてくれた。

「おはよう」

「おはようございます」

「さあ乗って」

樹さんは私の荷物を後部座席に乗せると、私を助手席にエスコートしてくれた。

「さて、今日はドライブしながら、少し遠くの水族館に行こうと思うんだけど、いいかな?」

「はい。楽しみです」

「よかった。じゃあ、行くよ」

樹さんの運転は、すごく滑らかだ。安心して乗っていられる。まるで、彼の性格そのものだ。運転する横顔もすごく素敵で、大きな手もかっこよくて……ついつい見惚れてしまう。

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