完璧御曹司の優しい結婚事情
愛猫の死に直面して、私自身老いていく祖父母との別れを、僅かながら意識したのも事実だ。祖父母や近しい親類がいなくなれば、私は一人孤独な身になってしまう。そう考えると、言いようがない恐怖に襲われる。

「おばあちゃん達みたいに、お見合いもいいのかもね」

「そうかい?まあ、じっくり自分の周りにいる人達を見てみなさい。いろいろわかることもあるかもしれないよ」



自宅にもどると、おじいちゃんも帰宅していて、早速、3人で叔母さんの家に移動した。
祖父母には休んでもらって、私と叔母さんとで数種類のおかずを作っていく。大方仕上がった頃には叔父さんも帰宅して、5人で食卓を囲んだ。

「うちの息子も、葉月ちゃんみたいにちょくちょく顔を出してくれてもいいのになあ」

叔母さんにも、私より2歳下の息子がいるけれど、今は別の土地で一人暮らしをしている。

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