完璧御曹司の優しい結婚事情
「だなあ。まあ、その分葉月ちゃんが来てくれるしなあ」

「叔父さん、叔母さん、ありがとう」

叔父さんも叔母さんも、本当によくしてくれる。こっちに帰ってくると心地良すぎて、一人暮らしする自分の部屋に帰るのが億劫になってしまう。

「これからも、遠慮せずに遊びに来てね」

「いつでもおいで」

そんな温かい言葉をもらいながら、祖父母の家に帰った。




翌日も、晴れ間が広がっていた。
名残惜しかったけど、もう一度太郎君に別れを告げて実家を後にした。寂しさはもちろんあるけれど、自分でも驚くほど、穏やかな気持ちでいられた。



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