完璧御曹司の優しい結婚事情
「それに、川村さんの存在は大きい。仕事は正確で速いし、なんと言っても可愛い!!」

「い、いえいえ、そんな可愛いだなんて……」

お世辞だとわかっていても、経験値の低い私には軽くかわすことができない。
前島さんの言葉に、玉田さんまで頷いているから、なんだか恥ずかしくなってくる。

「なになに?川村さんが可愛い件について?そんなん、可愛いに決まってるだろ」

話を聞いていたのか、隣の鈴木さんまで加わってくる。二席ほど離れた向かいの席にいた、今井さんまで、こちらを見てくる。今井さんは、鈴木さんのチームのアシスタントだ。

「葉月ちゃんが仕事ができて可愛い子っていうのは、周知のことよねぇ。色白で、あのぷっくりした赤い唇なんて、おもわずキスしちゃいたくなるわ」

「ちょっ、ちょっと今井さん!!」

そうだった。今井さんは酔うとキャラが変わるんだった……

「ねえ、ねえ。俺も葉月ちゃんって呼んでいい?」

悪ノリした鈴木さんの発言に、前島さんをはじめ、そこにいた数名の方が「俺も」と乗ってくる。

「僕は年下なので……あっ、そうだ!葉月さんと呼ばせてもらいます」

玉田さんまでふざけて……

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