私とあなたのラブシークレット

「はい」

「伊蕗がね。やっぱり愛実ちゃんも婚約するんだったら
知った方がいいかもなってぼやいてたんだけどね。
この間、寮が荒らされたって聞いたとき、伊蕗が
調査を依頼してたから、まさかと思ったの」

「そうだったんですか」

「みのり、愛実。ここにいたのか」

「あら、早かったのね?伊蕗」

「あぁ。愛実。翔哉が待ってるぞ」
「あ、うん」

玄関まで行くと、翔哉さんがもう、待ってくれていて

「お、お待たせ」

「あぁ。伊蕗さん京介。ありがとうございます」

「ふっあぁ。愛実を泣かせるなよ」

昨日泣いてしまいました。
泣かされたわけじゃないけど

「愛実。明日、学校でな?」

「うん」

「翔哉も。俺たちの妹、大事にしてくれよな。」

「あぁ」

それだけ言われて出た伊蕗にぃの家

朝出てきたはずなのに、あたりは少し薄暗くなっていて

「結構いたんだ」

「そうだな」

あたしが、三ツ谷家と関係のない子だった。
だったら、婚約だって、別に関係のないはずなのに

「愛実?」

「?」
「俺から、逃げようと思うな」

「・・・っ」

何で、分かったの?

「本当のお父さんに会ったら、三ツ谷から離れるかもしれないんだよ?
そしたら、翔哉さんと婚約してるいみなんて」

ないって言おうとおもったら

「ふざけんな!」

「え?」

「婚約している意味がないなんて言ったら怒るぞ」

・・・っ
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