爽やか王子の裏側は



このピアノを…


使える?


毎日


!!


「ほ、ほんとですか!?嬉しい!ありがとう!」


思わず飛び上がって喜び長谷川くんの手をとる



いやぁよくやってくれたよ少年


君は素晴らしい


嬉しみの極みだ


素晴らしい


「ありがとう長谷川くん!!」


「……」


いつもは気怠げな目を少し大きくしている


「お前…本当にピアノ好きなんだな」





「当然でしょ!そうでもなきゃここにまで来てピアノ弾かない」


そう言う長谷川くんだって


「長谷川くんもでしょ?」


「…は?」


「ピアノが好きなんじゃないの?」


「…え」


「それに昨日もさっきも聞いたピアノの音!
あれは毎日練習してないと出せない音だよ。
あんな綺麗な音出せるのにピアノが嫌いなわけないよ!」



いやー!よきピアノ仲間を手に入れた!



「…そう…ふふ」





「いや、面白いね西村華乃は」


へ?


面白い…


なんか前も言われた気がする


「あんたの頭の中ってほんと平和そう」


平和?


「それは…」


「褒め言葉だよ」



褒め言葉…




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