爽やか王子の裏側は




結局昼休みまでなんとも言えない視線の痛さは消えなかった


別に行く必要はないんだけど、律儀に図書室に向かう私って…


日菜ちゃんには横山くんとご飯を食べてもらっている


ま、日菜ちゃんにとったら好都合だしいいんだけど


私がぼっちになるの


ここ大事。


ガラ


図書室のドアを開けるといつも通りしんとしている


図書室って誰か来ることあるのかな


この学校の利用率低すぎない?


いつも誰もいないんだけど、先生までいないし


そんなんだから長谷川くんみたいな人が住み着くんだよ


「西村華乃?」


あ


「長谷川くん?」


カウンターにいつも通りだらっとしている長谷川くんの姿


「来てくれたんだ」


「来いって言ったでしょ?」


眠そうにふにゃっと笑う


「何の用?」


「ん?特にない」


…は!?


「え、特にないの?」


「ないよー?」


な、なんだとこの野郎


「ったく!用がないのに朝から教室に来ないでください!」


「えーなんでー」


なんでって


「あのねー長谷川くんが来るとクラスの女の子たちが騒がしくなるから注目を浴びるの」


「そんなの関係ないよ。周りがなんて言ってようがどんな反応してようが俺は俺だし」


!


い、意外な返しに思わず言葉が出なくなる



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