年上同期の独占愛~ずっと側に
いつまで亮のことを想い出すんだろう。亮のことは許してないし、これから先も許すことができないから別れることにした。
それなのに私は未練タラタラだ。林君との付き合いに前向きになれない理由を立花さんのことや、信頼関係がどーの、とか色々言い訳を考えているが、要は亮への未練と裏切られる恐怖が忘れられないからなのは、もう自分でも気づいていた。
ランチしながら弘美にも同じこと言われて、分かってはいるんだけどね、と答える。
「立花のこと、聞いてみたけど、やっぱりちゃんと別れてるみたいですよ。同棲する予定で部屋もいくつかピックアップしてたのに、突然別れを告げられたって相当荒れてたみたいですけどね」
「別れたって言うのは私にも言ってたよ。だから林君が二股かけてる、とかそんな風には思ってなけど。トラブったことに対してちょっとね・・」
「面倒くさくなりました?」
「面倒というより、情けなくなっちゃって。亮とのことで精魂尽き果てたみたいなところがあるからさ。林君とだったら信頼関係がきっちり作れて穏やかで愛もあって、ずっと一緒にいたいって思える関係がつくれると思ってたのに・・・。悲しいっていうか、なんていうか・・・」
「結構堪えてるんですね、立花のこと。
私は立花とは同じ飲み会に参加したことがあるくらいで、仕事も一緒に遊んだことも全然ないんですけど・・基本的に目立たないタイプだと思ってたんです。萌々香さんに食堂で突撃するようなタイプには全然見えなくて。
だけど、今回のことがあって周りに聞いてみたんですけど、まあ、大人しいタイプではあるみたいなんです。ただ結構計算高いところもあって、やりたくない仕事は外堀から埋めてうまく自分に回ってこないように、とか姑息な手を使うタイプみたいなんですよね。
今回のことも、蝦川さんと萌々香さんの過去を切り札に使おうと思ってかなり情報集めたんじゃないですかね。
堀村も根掘り葉掘り聞かれたって。林さんのことは真剣だっただけに、ショックだったんじゃないか、って絶対にあきらめない、って周りには言ってたみたいです。」
私は立花さんとの初対面はあの社食での突撃だったので、大人しい、とか性格が想像できるような印象はまったくない。ただ見た目が私とはタイプがちがうな、と思ったくらいだ。
それなのに私は未練タラタラだ。林君との付き合いに前向きになれない理由を立花さんのことや、信頼関係がどーの、とか色々言い訳を考えているが、要は亮への未練と裏切られる恐怖が忘れられないからなのは、もう自分でも気づいていた。
ランチしながら弘美にも同じこと言われて、分かってはいるんだけどね、と答える。
「立花のこと、聞いてみたけど、やっぱりちゃんと別れてるみたいですよ。同棲する予定で部屋もいくつかピックアップしてたのに、突然別れを告げられたって相当荒れてたみたいですけどね」
「別れたって言うのは私にも言ってたよ。だから林君が二股かけてる、とかそんな風には思ってなけど。トラブったことに対してちょっとね・・」
「面倒くさくなりました?」
「面倒というより、情けなくなっちゃって。亮とのことで精魂尽き果てたみたいなところがあるからさ。林君とだったら信頼関係がきっちり作れて穏やかで愛もあって、ずっと一緒にいたいって思える関係がつくれると思ってたのに・・・。悲しいっていうか、なんていうか・・・」
「結構堪えてるんですね、立花のこと。
私は立花とは同じ飲み会に参加したことがあるくらいで、仕事も一緒に遊んだことも全然ないんですけど・・基本的に目立たないタイプだと思ってたんです。萌々香さんに食堂で突撃するようなタイプには全然見えなくて。
だけど、今回のことがあって周りに聞いてみたんですけど、まあ、大人しいタイプではあるみたいなんです。ただ結構計算高いところもあって、やりたくない仕事は外堀から埋めてうまく自分に回ってこないように、とか姑息な手を使うタイプみたいなんですよね。
今回のことも、蝦川さんと萌々香さんの過去を切り札に使おうと思ってかなり情報集めたんじゃないですかね。
堀村も根掘り葉掘り聞かれたって。林さんのことは真剣だっただけに、ショックだったんじゃないか、って絶対にあきらめない、って周りには言ってたみたいです。」
私は立花さんとの初対面はあの社食での突撃だったので、大人しい、とか性格が想像できるような印象はまったくない。ただ見た目が私とはタイプがちがうな、と思ったくらいだ。