年上同期の独占愛~ずっと側に
でね・・・と弘美は言いづらそうに続けた。

「蝦川さん、立花を誘ってたっていうのは本当らしいんです。・・・ただね、堀村が言うには、蝦川さんが狙ってた派遣さんと立花が仲が良いので、派遣さんの好みとかを探ろうとしてたんじゃないか、って。飽くまでも堀村の想像ですけど・・・・・。だから立花を口説こうとしてたわけじゃないとは思います。」

はあ・・・良いんだか悪いんだかわからないけど・・・立花さんは自分も亮に口説かれたみたいに言っていたけど、少なくとも亮は立花さんには興味がなかったわけか。

「林さん、素敵な人だと思いますよ。立花のことは林さんの責任ですから、それがきっちりカタがついたら、もう一度考えれ見たらどうですか?」

「そうだね。その時にもう一度考えるよ。弘美はどうなの?彼氏元気?」

「元気ですよー。たまに忙しい時期もありますけど、基本的に土日はお休みなので、結構会えますし。楽しくやってます。」

「そっか。そのうち会ってみたいな。」

「そうですね。夕食、合流できるか聞いてみましょうか。今日お昼過ぎには終わるって言ってたから。」

そう言いながら彼氏にメッセージを送っていたが、残念ながら、仕事が長引いて今日の合流は無理そうだと返信があったらしい。残念だが、今日は弘美と2人の一日を満喫しよう。

翌週の週末、出勤のシフトを確認すると、私は土日とも昼間の時間だった。夕方は早めに上がれるらしいので、翌週の仕事に響くこともなく過ごせそうだ。もしかしたら力作業があるかもしれない、と言われていたが、私はあまり役に立たないだろう、とおもいつつ、ジーパンとかで出勤したほうがいいかな、と考える。

お昼後、化粧室で山元さんと一緒になった。週末出ますよね?と聞かれ、土日とも日中なので結構楽かも、と言うと、山元さんはご実家の用事で今週は出勤できないとのこと。申し訳なさそうに言っていたが、ご実家はかなりの遠方で、金曜の夜から月曜日もお休みをして帰るらしい。
出勤できないことを申し訳なさそうにしていた。

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