裏切り

翼side②


千亜季とのデート?にウキウキ
しながら、出掛ける準備をしていた。

すると
知らない携帯番号から
電話が······

出てみると····
「進藤さんの携帯ですか?」
「はい。あなたは?」
「すみません。
私は、梓の友人の吉田と
申します。
実は、梓が、今、倒れて
救急車を呼んだのですが
私···梓の身内、進藤さんしか
知らなくて、すみません。」
「あの?俺達は。」
「ああっ、知っています。」
と、応えていた彼女は、
救急隊員と話をして
「進藤さん、○○総合病院に
運ばれるそうです。」
「えっ、わかりました、向かいます。」
と、言って電話を切った。
吉田さんの困っている声を聞いて
無視もできなくて
それに、梓の事も気になったから。

それから直ぐに
千亜季に連絡をした。

梓の事をなんと言って良いのか
わからずに急用だと話した。

取り敢えず、病院に向かう。

病院につくと
梓と同じ位の小さな女の人がいた。
なんとなく見覚えがある
結婚式に来ていた子だ。

彼女と挨拶を交わすと
彼女は、
「すみません。お電話して
私、必要な物を梓の部屋から
持ってきますから
付いていて貰えますか?」
と、言ってその場を離れた。

検査に入っていた
梓が出てきた時に吉田さんも
戻ってきて
一緒に話を聞く事に
中に入ると梓は意識を戻していて
俺の顔を見て
びっくりしていたが
涙をポロポロと流して·····
「つ··ばさ···く···ん··」
「大丈夫か?」
と、話していると
先生がみえて
「ご主人ですか?」
と、訊かれたので
「あー、元になりますが。」
「そうですか?
他に身内の方は?」
「ご両親は健在ですが
少し離れた所に住んでいます。」
「そうなんですね。
それでは、あなたに
ご説明致します。」
と、言われて
何か病気かと、思ったが
悪いなら両親を待つはずだから
なんだろうと思いながら
先生の話をきいた。

先生からは
「奥さん、いや、木村さんは、
妊娠をされています。
詳しい事は、私にはわかりません。
こちらの病院にも
産婦人科は、あるのですが
今日は先生が不在と
なっていますので
最寄りの産婦人科医院に
行かれて詳しく診てもらった方が
良いかと思います。
貧血もあるみたいですから。」
と、言われて
俺と吉田さんは、
二人で梓を見た、

先生は、
「頭も打っていませんから
このまま帰られて構いません。」
と、付け加えた。

先生が出ていってから
吉田さんは、保険証の提出と
会計を済ませに行った。

俺は、梓に
「あいつとの子だな?」
と、言うと
梓は、小さく頷いた。

吉田さんは、戻ってきて
会社から呼び出しがあったから
一度会社に行かないと行けないと
言うから
俺が産婦人科に連れて行く事に
なった。

産婦人科が終わり次第
吉田さんに連絡をする事にした。

梓は、ここの所
体調が悪く
食べなくて寝てばかりいるから
吉田さんが心配して
自分の部屋に連れてきていたらしい。
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