裏切り

千亜季side①


翌日、翼さんとの待ち合わせ場所に
着いたが、何時も先に来ている
翼さんがいなくて····

「やったー、私の方が早くきた。」
と、ウキウキしながら
翼さんを待つ。

新しく出来た公園も楽しみだったが
水族館に行くのは、久々で
それも翼さんと行くことが
本当は、楽しみだった。

翼さんは、
私が公園に興味があると
思っているみたいだけど·····

正直····
うふっ、翼さんの照れた表情や
困った顔、優しい顔·······
色んな表情をみれる事が
何よりも楽しみとなっていた。

私の中で、翼さんに気持ちがあるのは
わかりきっている。

背が高くて、頼りがいがあって
優しくて、イケメンで
何よりも私を大切にしてくれてる
と言うことが、とってもわかる。

今日、きちんと気持ちを伝えようと
思っていた。
翼さんが、どんな表情をするか
とっても楽しみだった。

ん?もう、待ち合わせ時間を
過ぎている。
何かあった?
と、思っていると·····

電話·····

「千亜季?ごめん、急用ができて
行けないんだ。本当にごめん。」
「翼さん、何かあったの?
大丈夫?」
「俺は、大丈夫。
ごめん、急いでるから
また、連絡する。
千亜季は、気をつけて帰って。」
翼さんのあんな声を初めてきいた
何か、あったではないかと?
心配だけど·····

一人で出掛ける気にもならずに
近くのカフェでコーヒーを
飲みながら考えようと
中に入り腰かけた。
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