渇愛の姫
「…ありがとう、みんな。助けに来てくれて。」
この人たちに出会わなければ、今頃私はどんな風に生きていたかな。
…いや、生きていなかったかもしれない。
「どういたしまして。」
得意気な顔をしていた玲緒が気に食わなかったらしい新が、また玲緒とじゃれ合っているのも懐かしく感じる。
「結雅、ずっと寝てなかったんだけどね。結愛ちゃんが目覚めて安心したのかな」
ベッドの横側にもたれかかり、うつ伏せの格好で眠る結雅を見ながら蒼空が呟いた。