渇愛の姫
薄暗くて人気もない駐車場。
近づけば近づくほど嫌な予感は止まらない。
「──だ…!…め…て……」
少しづつ聞こえて、鮮明になってくる声。
「マジで紫乃より抱き心地いいわ!」
「まじかよお前!じゃあ俺紫乃ちゃんも〜らおっ」
……怒り、とかで表せたかな。
「お前ら、何してんだよ。」
ちらっと見えた白い肌、跨る男、所々についた傷。
「あ?…んだよ紫乃のやつ、足止めできてねぇじゃねーかよ」
「女好きの玲緒様があのハニートラップに引っかからないとかマジかよ〜。お前の女使えなさすぎ!」